『投資で勝つには、必死で勉強しなければならない』
俗に市場参加者の10%しか勝てないといわれています。
それもそのはずで、毎日投資を業としているプロから、個人投資家まで多種多様な人々が参加する市場において、利益を確保するのは容易ではないからです。
僕もまだまだ勉強不足な個人投資家の一人ですが、僕や僕が所属する投資クラブが投資判断を行う場合に、頼りにしているShares(シェアーズ)というサイトがあります
今回、Sharesの年間有料会員に登録させていただいた際に、よかったらブログで紹介してもらえないか、とのことでしたので、この場で紹介したいと思います。
プロの手法を使って、株価が割安かどうかを素早く判断できる。
ちなみにSharesさんからお金は一切頂いていません。あくまでもSharesのサービスが個人的に好きなので紹介しています。
プロの手法を使って、株価が割安かどうかを素早く判断できる。
世の中に投資手法はたくさんありますが、最も本質的な投資手法の一つに、バリュー投資というのがあります。これは、企業に対してその株価が割安かどうかを判断し、割安な時に買い、割高になった時点で売る手法をいいます。
その中でもさらに、株価が割安かどうかを判断する方法がいくつもあります。最も有名で簡単な方法にPERやPBRという指標がありますが、実はこれらの指標にはいくつか問題点があります。
一つは、経営者が恣意的にPERを上げたり下げたりすることが可能なこと。PERは株価/(一株あたりの純利益)で計算しますが、経営者の考え方の違いで、純利益をある程度上げたり下げたりすることが可能なためです。純利益という言葉の響きから、不変な利益のように誤解されるかもしれませんが、純利益とは実は不安定な数字なのです。
二つめは、PBRもまた実態を表していないことが多いということです。PBRのBはBook(簿価)という意味ですが、簿価と時価は異なることが多いためです。そのため、もっと進んだ投資家はPBRではなく実質的な解散価値(資産価値の現在値)を計算してそこから理論最低株価を割り出すことが多いと思います。
ではプロはどうしているかというと、ざっくりいえば上記の問題点を把握した上で、現時点での企業価値を計算します。
例えば純利益ではなく、営業キャッシュフロー(営業CF)やフリーキャッシュフロー(FCF)を基にDCF法でキャッシュを生み出す現在価値を計算します。また資産価値もいろいろなヒューリスティックや実地調査などを行ったうえで計算します。企業価値はキャッシュフローの現在価値と資産価値の足し算でなのです。
これらはバランスシートや複数年度のキャッシュフロー計算書などを丁寧に見ていかないと計算できません。個人投資家にとってはかなり荷の重い作業です。それがたくさんの企業で計算するとなると、なおさら非現実的になってきます。
そこでShares(笑)。Sharesは全ての上場企業の企業価値を自動的に計算してくれます。時間短縮できて、しかもプロの手法を盗めるため、非常に価値のあるサービスだと感じています。
書籍やセミナーのDVDも面白いよ。
先日、Sharesから少々マニアックな『有価証券報告書戦略的読解セミナー』というDVDを購入してみました。
3万円以上するDVDですが、3時間以上もあり、テキストも付いていて非常に中身の濃いものでした。有報の中にある注記などは、その重要性を知らなければなかなか目にとめることはないと思いますが、それをも読解していくような内容になっており、なかなか勉強になりました。
他にもいろいろな書籍やDVDが販売されています。僕も全てを見たわけではないので全ておススメかどうかは分かりませんが...少なくともこのDVDは面白かったです。
ここでもいい仕事をしているな、と思います。
7月1日からクリック証券傘下へ。
Sharesサービスを展開しているブルーマーリンパートナーズが7月1日からクリック証券の100%子会社になったそうです。両社の役割を考えれば、今後非常に面白い展開が期待できるのではないでしょうか。
個人的に期待しているのは、ファンダメンタルデータを基にしたスクリーニング機能、検証、自動売買などです。
実のところバリュー投資やファンダメンタルを基にした投資というのは、現在かなり下火なのではないかと思います。株式市場自体が低迷しており、余った資金が日経225やFXに流れ、シストレや投機を繰り返しているようにも見えます。
もちろん僕自身もシストレを実践しており、こうしたスタイルの投資が一概に悪いとはいえません。しかし、そちらばかりに資金が流れているという状況はやはり不健全な気がします。
株式市場に資金が流入し、それを基に企業が資金を確保し、企業活動を通して価値を高めていく。高めた分をキャピタルゲインとして投資家に還元する。そうして社会全体として経済が活性化していくのがなんといっても一番面白いはずです。なんといっても社会に役立っていると胸を張って言える(笑)。
長期でみれば、株式投資はゼロサムゲームではありません。
Sharesのような活動が広がり、多くの長期投資家が利益を上げられるようになれば、と思います。
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